トイレタンクの水漏れ発生時の原因と対策
水道料金が急激に増えたら、
トイレタンクの水漏れかも!
トイレの水漏れで一番多いのが、フラッシュ用に貯水されたトイレタンクからの水漏れです。トイレタンクからの主な水漏れ症状には、次のようなものが挙げられます。
- レバーが元に戻らずフラッシュの水が出っぱなし
- トイレを使った後しばらくたっても、タンクの中からチョロチョロと水音がする
- つねに便器にチョロチョロと水が流れていて止まらない
- タンクのどこかから、水がしたたり落ちている
- タンクの水がなかなか溜まらない
このようなトイレタンクの水漏れは、いったん漏れ始めると止まらずに流れ続けますし、もし外に漏れて「階下まで水浸し」などということになると、後始末も大変なことになります。
さらに、水道局から、「水道代金が高くなっています」「漏水の疑いがあります」などのお知らせがあった場合、まず確認しておきたいのもトイレタンクの水漏れ。ほんの少量の水漏れであっても毎日つづけば、水道料金はどんどん跳ね上がっていきますので要注意です。
トイレタンクの水漏れが見つかったら、止水栓を止めるなどの応急処置を行ったうえで、できるだけ早く専門業者にお任せすることをおすすめします。
修理費用の目安
■専門業者に依頼した場合
- 水が止まらない、水が出ないなどの調整作業等…およそ合計8,000円
- タンク内部品交換(タンク脱着無し)…およそ合計12,000円
- タンク内部品交換(タンク脱着有り)…およそ合計16,000円
■自分で修理する際の部品の価格
- タンク内の水に浮いているゴムボール(ゴムフロート)取替え…およそ3,000円~7,000円
- トイレを流す為のレバー(ハンドル)取替え…およそ5,250円~12,600円
- ボールタップ(タンクに給水するための部品)取替え…およそ8,000円~14,000円
- オーバーフロー管/サイフォン管(タンク内に立ち上がっているパイプ形状の部品)取替え…およそ8,500円~18,900円
※自分で修理する場合、上記の部品代のほかに専用工具も必要になります。
おすすめ業者3選
水道救急センター | タンクが原因とわかっていても、さまざまな要因で起こりうる水が止まらないトラブル。60万件以上の実績(2021年10月時点公式HPより)と10年以上のキャリアを積んだスタッフが原因を急速解明し対応にあたります。水道局指定工事店であることも、安心と信頼の証です。 | 水漏れ修理費用:5,500円~ (基本料金) |
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ザットマン | 軽微な不具合から交換対応まで、家庭だけでなく法人依頼もこなす、まさに水道修理のプロ集団。給水装置工事主任技術者取得店、PL保険加入店など、さまざまな資格を持っており、依頼する際にも安心感があります。 | 水漏れ修理費用:5,500円~ (基本料金) |
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①対応時間:【記載なし】1点、【365日】2点、【24時間365日】3点
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③料金:【8,800円以上】1点、【8,800円未満】2点、【5,500円未満】3点
④エリア:対応できる都道府県の数が47を3点として割合でポイントを算出※10エリア以上で1点
⑤追加費用:深夜、祝日に料金【記載なし】0点、【追加費用が掛かる】1点、【追加費用が明記されている】2点、【無料】3点
水漏れの症状をチェック
トイレのタンクからの水漏れ症状を確認して適切な対処を行ないましょう。ここではチェック項目をピックアップしました。
①タンクのフタから水が漏れている
整流スポンジが劣化しているかもしれません。タンクのフタを開けると出てくる樹脂カバーに設置されているのが確認できます。スポンジが潰れていたり外れていたりしていないか確認しましょう。
②手洗管から水が漏れだしている
根元の隙間から水が漏れだしている場合はパッキンの劣化が考えられます。破損している可能性もあるので、目視で確認しましょう。
③水洗レバー付近から水が漏れている
パッキンが劣化している可能があります。トイレを使用する際は必ず動かす箇所なので、劣化や摩耗が激しい場所です。パッキンを交換すれば水漏れは直ります。
④便器内に水が漏れ続けている
タンク内のボールタップがうまく機能せず、オーバーフロー管から水があふれ出ている可能性があります。また、ゴムフロートに異常があるかもしれません。タンクのフタを開けて確認できます。
⑤止水栓や給水管から水が漏れている
配管の経年劣化や、パッキンの劣化が考えられます。水漏れ箇所に合わせて部品を交換すれば直すことが可能です。
下記ではそれぞれの詳しい対処法を載せているので、参考にしてみてください。
自分で対処する方法① タンクのフタに設置された整流スポンジの修理
タンクの裏に設置されて整流スポンジを交換することで水漏れが直ります。タンクのフタを開けて内側の樹脂カバーを取り出しましょう。古いスポンジを取り除き汚れをきれいに取り除きます。汚れが残っていると新しいスポンジが上手く設置できないので注意してください。整流スポンジの交換が終わったら、タンクのフタを元に戻して終了です。
自分で対処する方法② タンク上部にある手洗管の修理
手洗管そのものが破損している場合は、まるごと交換をします。パッキンだけ劣化している場合は、新しいパッキンと交換すれば水漏れを直すことが可能です。タンクのフタを取り外して、モンキーレンチやスパナを使い手洗管を取り外します。まるごと交換する場合は、そのまま取り替えます。パッキンを交換するときは手洗管をいったん外して分解し、古いパッキンを取り出して新しいものと交換してください。
自分で対処する方法③ 水洗レバーのパッキンの修理
タンクとレバーの間に取り付けられているパッキンを交換することで水漏れを直せます。タンクのフタを開けてレバーを取り外しましょう。ボルトやナットはモンキーレンチ、スパナがあれば簡単に取り外すことが可能。新しいパッキンと交換すれば水漏れは止まります。
自分で対処する方法④ タンク内のボールタップやゴムフロートを修理
ボールタップとゴムフロートを修理することで、便器内への水漏れを止められます。ボールタップに異常があると、給水が止まらずにオーバーフロー管から水があふれ出して便器内へ。水を止める役割のあるゴムフロートに異常があると、水を完全に止められず水が便器へ流れます。
まずはタンクの中を見て状況を確認しましょう。各パーツを調整するだけで直ることもありますが、交換が必要であれば新品に取り替えます。ゴムフロートは工具を使わずに交換できますが、ボールタップはモンキーレンチやスパナなどが必要です。
無理に修理を行なうとタンク内の破損に繋がるため、修理に自信がないなら水道修理業者に依頼することをおすすめします。
自分で対処する方法⑤ 止水栓や給水管の修理
ほとんどの場合パッキンの劣化が原因なので、新しいパッキンに交換するか配管を交換することで、水漏れを止められます。配管が新しい場合はパッキンのみの交換で問題ありません。
ただし、経年劣化で配管が傷んでいる場合は、パッキンだけではなく配管ごと交換することをおすすめします。パッキンを交換しても配管から水漏れしては意味がありません。配管を交換するときはパッキンも一緒に交換できるので一石二鳥です。
モンキーレンチやスパナがあれば取り替えられますが、取り付けを間違えるとさらに水漏れを悪化させる可能性があるので、心配なら水道修理業者に相談しましょう。
タンクの水漏れ予防策
トイレの便器やタンクの不具合を予防するには、日頃からのメンテナンスが大切です。こまめに掃除を行ない、定期的に便器回りやタンク内をチェックしましょう。タンク内を掃除するときは使い終わった歯ブラシや、耐水性のあるサンドペーパー(1000番前後の粗さがおすすめ)で汚れを落とします。
掃除が終わった後は、タンク内の汚れを流してください。タンクの汚れを予防してくれる洗浄剤を使うもの有効です。あくまで予防するだけなので、掃除を怠ってはいけません。
ここまでやっても改善しない場合や、「修理中にパーツを傷めてしまった」「水漏れが悪化してしまった」などの場合は、すぐに専門業者に連絡しましょう。素人判断での無理な修理はたいへん危険です。