ユニットバスのつまり対処法

ユニットバスのつまり対処法

ユニットバスがつまる原因と解決法を紹介。普通のトイレより逆流しやすいので要注意！

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ユニットバスの種類とトラブルについて

ユニットバスは、トイレとバスタブが一緒になっている場合だけでなく、バスタブと洗面台だけの場合もありますし、トイレとバスタブが一緒でもユニットバスではないこともあります。

多くの住宅で用いられているのは、バスタブとトイレ、洗面台が一緒になった「3点ユニット」と呼ばれているものでしょう。バス・トイレ別のようにそれぞれの面積を必要とせずコンパクトにまとまっているので、あまり広くない賃貸物件でも設備を整えることができ、家賃も安く済ませることができます。利便性も高く、まとめて掃除をしやすいというメリットもありますが、性能の上ではデメリットも少なくありません。

たとえば、複数人でトイレとお風呂を同時に使えない、お風呂を使った後は水浸しになってトイレの床が濡れる、湿気がこもりやすいなどがあります。さらに心配なのは排水によるトラブルです。

ユニットバスの排水溝はつまりやすい

ユニットバスは、バスタブの中に排水溝があるだけでなく、トイレ側の床にも大きめの排水溝があります。この2つは直接つながっていて、バスタブの水は床にある排水溝の封水と呼ばれる部分を経由して排水管に流れていきます。そのため、この部分に髪の毛やゴミ、垢などがたまってつまってしまうと、流れなくなった水がトイレ側の床からあふれて水浸しになってしまうこともあります。

その場合は、排水溝を開けて髪の毛などを取り除き、掃除をすれば解消されますが、まれにトイレのつまりによって、バスタブ側の排水溝から水があふれてくることもあります。

トイレ・バス・洗面・キッチンなどすべての水場に影響が出ることも

和式トイレと洋式トイレの違いをご紹介します。

トイレとバスタブの排水はもちろん別ですが、途中で合流してつながっていますので、床下の配水管が密集している合同パイプでつまってしまうこともあり、それぞれに影響が出てきます。そうすると、トイレで流した水がバスタブの排水溝から逆流してきたり、逆にバスタブの水を抜くとトイレから逆流してきたりということもあるほか、洗面台やキッチンなどすべての排水が流れにくくなるという大きなトラブルに発展してしまいます。

ユニットバスから異臭がする、洗面台の水を流すと排水溝から水が逆流してくるなど、気になることがある場合は、早めに対処することをおすすめします。

トイレのつまりの直し方を詳しく見る

自分でできるつまりの予防法

トイレがつまる原因は、排せつ物やトイレットペーパーなどが流れないことですが、ユニットバスの場合はバスタブも併設されているので、大量の髪の毛が流れ込んでつまっていることも考えられます。

また、マンションなどの共同住宅では、トイレの水流が弱くて流れにくいこともあり、それが原因でつまってしまうこともあります。そこで、自分でできる予防法として、以下のようなことを日常的に心掛けるようにしてください。

• トイレ側の床にある排水溝はこまめに掃除する（1ヶ月に1度程度）
• 予防のために排水溝に薬剤などを使用する
• 排水溝に髪の毛やゴミが流れ込まないようにキャッチャーなどを付ける
• トイレにはトイレットペーパーなどを一度に大量に流さない
• トイレには水に溶けにくく流れにくいペーパーは使用しない
• 水流が弱い場合は管理会社に相談する

自分でできるつまりの解消法

もし、実際につまってしまったら、まず自分でできる方法を試してみましょう。

トイレがつまっている場合

トイレがつまって水が流れにくくなっている時に、無理やり水で流そうとするとあふれてきて床が水浸しになってしまいます。ユニットバスならば水漏れの心配はありませんが、そのまま排水溝から水が流れていかないと居室の床まで水があふれてきてしまいます。居室の床は防水ではないため、水浸しになると階下の部屋へ水漏れしてしまうこともありますので、慎重にしないといけません。

トイレのつまりを解消する手軽な手段は、ラバーカップなどを使って、つまっているものを押し流す方法があります。ラバーカップはつまっているものを引っ張り出すというよりは、空気圧で押し流すイメージです。ただ、一時的につまりが解消されても、奥の方でつまってしまうと、余計に被害が大きくなってしまうので、つまっているものを取り出せそうなら無理に流さないほうがいいでしょう。ラバーカップを使用する場合は、ほかの排水溝を密封しておくとより効果的です。

つまっているものを取り出すなら、長いワイヤーにブラシが付いたものなどで引っ掛けて引っ張り出し、ゴミとして捨てるか細かくして少しずつ流していくようにしましょう。道具が手元にない場合は、針金ハンガーなどを利用することもできます。ただ、便器を傷つけたり破損しないように注意して行ってください。

バスタブの排水溝がつまっている場合

バスタブの栓を抜いても水が流れていかなかったり、床の排水溝からあふれてくる場合は、排水溝自体がつまっていることが考えられます。 トイレの床側にある排水溝は簡単に分解でき、細かい部分まで自分で掃除できます。

まず、排水溝のふたを開け、カップ状になっている目皿を回して取り外します。髪の毛がつまっている場合は、この時点でかなり大量の毛が取り除けるでしょう。しかし、髪の毛は見えている範囲だけでなく、排水溝の隙間にもつまっていますので、針金の先にブラシが付いたものなどを差し込んで掻きだすようにします。

こうしてつまりの原因である髪の毛を除去して掃除すれば、つまりやにおいは大幅に改善できるでしょう。一度髪の毛を取り除いてきれいに掃除できたなら、定期的に市販のつまり解消薬剤を使うのも効果的です。

床下の排水管のつまりは自分では解消できない

自分でできる解消法は、いすれも手の届く範囲内であり、直接つまりの原因となっているものに手が届く場合に限られます。何かトラブルが発生した場合は、すぐにその原因となるものを取り除いて、つまらないように予防すれば問題ないでしょう。しかし、溜まった髪の毛を無理やり流していたり、大量のトイレットペーパーを一度に流していると、床下にある排水のパイプの中でつまってしまう危険性があります。

トイレとバスタブ、キッチンなどの排水管はそれぞれ別々ですが、最終的にはひとつの排水管に合流して流れていきます。そこへつまりの原因となるものが流れていくと、合流する部分で突っかかってしまい、すべての排水をせき止めてしまう恐れがあります。

そうすると、トイレで流した水がバスタブに逆流したり、キッチンや洗濯場の排水も流れなくなってもっと大変なことになってしまいます。また、そこまで深い部分でつまってしまうと、自分で解消するのはもはや不可能です。マンションなどの共同住宅では、ほかの部屋に迷惑をかけてしまう可能性もあるので、放っておくわけにはいきません。

自分の手に負えない場合は業者へ頼みましょう

トイレやバスタブのつまりは、自分の手の届く範囲内でばかり起こるとは限りません。まず、日ごろから予防をしておいて、つまってきたら自分で処理することも重要ですが、なかなか解消できない、何度も直してもすぐにつまるという場合には、なるべく早めにプロに相談するようにしましょう。見えない部分でつまりが悪化していると、ある日突然大きなトラブルに発展するかもしれません。早めにプロにしっかり直してもらうことが、結果的には経済的にも安く済むことも多いものです。特に、賃貸物件の場合は補償問題になることもありますので、いざという時にすぐに頼れる信頼できる業者を見つけておくと安心できるでしょう。