自分でできるトイレのボールタップ交換
トイレのボールタップ交換
トイレの水が止まらなくなることは、トイレトラブルの中でも最も多いトラブルです。その中でも原因として一番多いのは、ボールタップという部品の劣化。ボールタップはいくつかのパーツで構成されています。
劣化しているパーツならピンポインで交換することもできますが、すべてセットで交換したほうが無難です。それは、1ヵ所が劣化しているなら他の部品も劣化している可能性があるから。
また、仕組みを理解した上で交換しなければ、思わぬトラブルが発生してしまうかもしれません。そうならないためにも、まずは仕組みを知り、確実な交換方法を知りましょう。
ボールタップの仕組み
トイレを流すときに水が流れると、トイレのタンク内にあるボールタップが下降することで、水が溜まっていきます。そして、水位と共にボールが上昇すると、給水が停止。つまり、ボールタップのおかげで、タンク内に水をためることができ、トイレの水を流すことができるのです。
修理費用の目安
ボールタップを自分で交換しようと思ったときにかかるのは、ボールタップ本体の代金だけではありません。工具がない場合は、工具の購入も必要です。どちらもホームセンターで購入できます。
ボールタップの価格
商品によって価格が変わってきます。目安として2,000円~5,000円程度。工具が揃っている場合は、一番安いものを購入すれば、約2,000円で済むことになります。
工具類の価格
交換用の工具がない場合は、ボールタップと一緒に購入する必要があります。これもグレードによって価格は異なりますが、安いからと言って低品質というわけではありません。必要になる工具の目安をまとめたので参考にしてみてください。
- マイナスドライバー…約600円
- モンキーレンチ…約1,000円
- ウォーターポンププライヤー…約2,000円
合計しても、10,000円以内の予算で直せることになります。ただし、あくまでスムーズにいったときの話です。場合によっては水道修理業者に依頼したほうが安上がりになる可能性があります。そのあたりも考慮して修理を行ないましょう。
おすすめ業者3選
水道救急センター | 水漏れ修理費用:2,000円~ | 水まわりのトラブルをトータルサポートしてくれる水道修理業者。トイレまわりの修理にも精通しています。豊富なサービス内容と確かな実績で信頼度を獲得しているとのこと。TSUTAYAカードが使えるのでポイントを貯めることも可能です。 |
---|---|---|
クラシアン | 水漏れ修理費用:8,000円~ | CMでおなじみのクラシアン。「くらーし安心、クラーシアン♪」というフレーズを聞けば思い出す人もいるのではないでしょうか。知名度はナンバー1と言っても過言ではありません。水まわりのトラブルを素早く直してくれる水道修理業者として有名です。 |
昭和水道設備 | 水漏れ修理費用:5,000円~ | 独自のシステムを導入することで、低価格、安心、素早い、丁寧を実現している昭和水道設備。きめ細やかなサービスが高評価を得ているようです。もしも、修理に不備があったとしても、保険に加入しているので安心できます。 |
自分で対処する方法
突然トイレの水が止まらなくなったら、ボールタップが原因かもしれません。ここでは、自分で交換する方法を紹介します。
1.止水栓を止める
トイレまわりを修理するときに必ず行うのが止水栓を閉めることです。そのままにすると水が噴き出すことになるので、必ず閉めてください。止水栓の溝にマイナスドライバーをあて、時計回りに回します。動きが悪い場合は、潤滑スプレーを吹きかけてから作業しましょう。
閉めた後は、トイレタンクのハンドルレバーを回して水がタンク内に流れてこないか確認します。しっかり閉めることができれば、水は出てきません。
2.タンクの蓋を開ける
止水栓を閉じたらタンクの蓋を開けます。タンクに手洗い管が付いているタイプは、ホースが繋がっているので外しましょう。プラスチックのナットで固定されているだけなので、工具を使わずに外すことができます。タンク蓋が磁器でできているものは落としてしまうと割れるので、取り扱いに注意しましょう。
3.給水管を外す
ボールタップはタンクにナットで取り付けられているので、モンキーレンチで回して取り外します。給水側のナットだけ回すとタンク内のボールタップが動いてしまう可能性があるので、モンキーレンチとウォーターポンププライヤーを使用してボールタップ側のナットも固定しましょう。ナットを外し終わったらボールタップ本体を外します。
4.ボールタップを交換
いよいよ新しいボールタップを取り付けます。基本的に外すときの手順と逆です。タンク内から給水管側に差し込みましょう。内側に固定用のパッキンをはめるのを忘れないでください。固定できないばかりか水漏れの原因になってしまうのです。最近出回り始めている、樹脂製のボールタップなら、モンキーレンチやウォーターポンププライヤーを使わなくても取り付けられます。
5.最後に止水栓をあけて水量調整
ボールタップを確実に固定したら止水栓開いて水量を調整します。止水栓を開いたら、接続した部分から水漏れがないか確認しましょう。徐々に漏れている場合があるので、じっくり観察して確認することが大切。
タンク内の水位は共通でオーバーフロー管(水が溢れないようにするパイプ)から2~3cm下です。ボールタップの種類によって調整法が異なります。調整が完了したら、最後に蓋を閉めて完了です。
そこまでむずかしくない作業なので、挑戦してみるのもありですが、失敗すると状況が悪化する可能性があります。不安な場合は、水道修理業者に依頼したほうが良いでしょう。
ボールタップの選び方
タンク内の水を調節してくれるボールタップには、正規品と汎用品があります。トイレの故障状況に合わせてどちらを購入するか決めると良いでしょう。ここではボールタップの選び方をご紹介しています。
メーカーから取り寄せる正規品
失敗しないボールタップを選ぶなら、直接メーカーから正規品を取り寄せましょう。ボールタップにはさまざまなタイプが存在しているので、家のトイレタンクに合ったパーツを選ぶ必要があります。
正規品なら必ず適合するので、安心して購入できますよ。またメーカーのサイトでは交換品や型番なども細かく載せられているので、注文する際の参考にしてください。手元に届くまで多少時間はかかるので、メーカー取り寄せは修理の緊急性が低い場合におすすめです。
ホームセンターで買える汎用品
汎用性のボールタップはホームセンターやネットショップなどで購入できます。正規品よりも割安で品ぞろえも豊富です。ただし、自宅のトイレに使われているトイレタンクに合うかはわかりません。パッケージに対応機種が記載されているので、きちんと確認してください。
それでも心配な人は取り外したボールタップをホームセンターへ持っていき、スタッフに確認してもらいましょう。そうすれば適合するボールタップを購入できます。ホームセンターに在庫があればすぐに手に入るため、緊急性の高い修理が必要なときに利用すると良いでしょう。