和式トイレのメリットとデメリット
昔からどこの家庭にもある和式トイレ。最近では、洋式トイレの普及が進んできているのでなかなか、目にする機会は減りましたが、ショッピングセンターや学校などでは、今でも1つだけ和式トイレが設置されるなど、一部では需要があるようです。そこで今回は、和式トイレについて徹底調査したので、紹介していきます。メリットやデメリットのほか、価格やトラブルが起きた場合のリスクについても解説していくので、和式トイレの購入を検討している人や興味がある人は、参考にしてみてください。
メリット
和式トイレのメリットには、次のようなものがあります。
掃除が楽
和式トイレは、作りがシンプルなので掃除がしやすいのが特徴です。中でも、床がタイルになっているタイプの和式トイレは、便器と床を区別することなく、一緒に掃除をすることができるので、より手間を省くことが出来ます。
また、便器の槽が浅いので用を足した時に水はねしにくく、便器やその周辺へ飛び散って汚れるということが少ないのもポイントです。
排便しやすい
洋式トイレで用を足す時に比べて、和式トイレのしゃがむ姿勢は、背筋がまっすぐに伸びるため、お腹に力が入りやすく、スムーズに用を足すことが出来ます。
肌を便器に直接、触れないで排便できる
洋式トイレで用を足す時は、便座に直接、触れなければなりません。ですので、商業施設や会社など不特定多数の人が使用するトイレを使う場合に抵抗がある人もいます。ですが、和式トイレならば、便器に肌が触れることは一切ないので、そのような心配をする必要がありません。
デメリット
一方、デメリットは次の通りです。
悪臭が広がりやすい
和式トイレの便器は槽が浅いので、排便をした後、すぐに悪臭が室内に広がってしまうという点が短所の1つです。
詰まった時に自分で対処するのが難しい
もし便器を詰まらせてしまった場合、洋式トイレならば、ラバーカップやパイプクリーナーなどの道具を使ったり、重曹やお湯などで二酸化炭素の泡を発生させたりするなど、ある程度、自分で対応することが可能。しかし、和式トイレの場合は、ラバーカップで解消できない時点で専門の業者に相談するしか手段がほぼなくなってしまいます。和式トイレは、便器が床に埋め込まれているので、もし業者を呼んでも詰まりが治らなければ便器ごと交換するしか方法がなくなるので注意が必要です。
トイレットペーパーが流れにくい
和式トイレのほとんどが、水を流す勢いだけで洗浄を行う方法で、水を吸引する力がありません。ですので、いくら大量の水を流しても、トイレットペーパーが便器内で回転し流れないということがあります。
高齢者や介護が必要な人への負担が大きい
和式トイレは、洋式トイレのように便座に腰を下ろして用を足すことができないので、自分の脚力で上半身をしっかりと支えなければなりません。そのため、高齢者や介護が必要な方にとってはとても負担がかかる姿勢になり、場合によっては転倒するリスクもあります。
価格
和式トイレは、構造がシンプルなので、値段が安いのが特徴です。便器本体の価格は、安いものだと1万円台から販売されています。トイレの隅にタンクがあるものや、凍結防止ヒーターが付いているといった高性能なタイプでも10万円を超えるものはほとんどありません。
水漏れのリスク度合い
和式トイレは、一般的なタンクが付いている洋式トイレと水が流れる構造的な部分は、ほとんど変わらないので、和式トイレだから水漏れがしやすいということはありません。ただし、現在、新しくトイレを設置する場合は、洋式トイレがほとんどで、和式トイレは、以前から設置されているものが多く見受けられます。そのため、経年劣化している可能性が高いので、そういう面からすれば、水漏れの可能性は若干、高いと考えることができます。
つまりのリスク度合い
和式トイレで詰まりが発生した場合、解消する方法はラバーカップしかないと考えてよいほど、解消手段がありません。また、専門の業者に相談しても詰まりが直らない場合は、便器を撤去して、新しいものを購入しなければならなくなります。なので、詰まりが起きてしまった場合のリスクの高さは、洋式トイレに比べると高いのが特徴です。