トイレでよく見かける赤い汚れの正体はカビ?
便座のふちの裏側など、普段、あまり目にすることがないところを見てみると、赤い汚れが付いていることがあります。
この汚れの正体は、「赤カビ」です。ここでは、赤カビが付いてしまう原因は何か?予防法や対策はあるのか?などを紹介していきます。
なぜ赤カビが発生するのか
赤カビの正体は、ロドトルラと呼ばれる酵母菌。ですので、厳密に言うとカビの仲間ではありません。ですが、湿気が多いところを好むなど性質はカビによく似ています。増殖スピードはカビよりも早いため、2、3日で繁殖することも。気が付くとすぐにあちこちに出来てしまうので注意が必要です。また、体内に入ってしまうと腹痛や下痢など食中毒の原因となるほか、アレルギーを引き起こす可能性もあります。
赤カビが発生する主な原因は、尿の中に含まれるカルシウム成分の尿石です。特に男性が立って小便をする時は、予想以上に飛沫があちこちに富んでしまいます。そのため、私たちの目の届かないところにまで発生してしまうのです。
赤カビの対処法
赤カビは、黒カビのように菌糸を伸ばすことで範囲を広げていくタイプの汚れではないため、汚れを落とすのは比較的、簡単です。ほとんどのものは、中性洗剤を使ってこするだけで落とすことができます。中性洗剤以外では、重曹を振りかけたり、軽く丸めたサランラップなどを使って掃除することも可能です。
水まわりであればどこでも繁殖するので、便座だけでなく、タンク内やタンク上部にある手洗い部分も要注意です。タンクの中を掃除する場合は、一度、タンク内の水を全て抜いてからやるのがおすすめ。止水栓を閉めてから、レバーをひねれば水を抜くことができます。
頑固な赤カビには、洗剤を使うのが一番ですが、塩素系の漂白剤が良く落ちると評判です。雑巾につけるのではなく、赤カビに直接、吹きかけて5~10分程度、放置。その後、水で流せば完了です。それでも落ちない場合は、古い歯ブラシなどを使ってこすれば落ちます。
赤カビの予防策は、こまめな掃除に加え、トイレ内の空調も入れ替えするのが効果的です。
まとめ
いかがだったでしょうか?私たちの身近にある赤カビは、体内に入ると体調を崩してしまう原因となります。こまめに掃除をして、赤カビが付着しにくい環境づくりをしましょう。