ウォシュレットのメリットとデメリット
今や日本のトイレにはなくてはならない存在となったウォシュレット。中には、ウォシュレットがなければ用を足すことができないという方もいるのではないでしょうか。そこで今回は、ウォシュレットについて詳しく説明していきます。メリットとデメリットはもちろん、そもそもウォシュレットってどういうもの?どのような種類があるの?水漏れや詰まりのリスクは?など様々な疑問にお答えしていきます。
ウォシュレットとは
皆さんが普段、ウォシュレットと呼んでいるものの正式名称は、温水洗浄便座。では、なぜウォシュレットと呼ばれているのかというと、温水洗浄便座のうち、大手住宅設備メーカーのTOTOが製造している商品名がウォシュレットで、この言葉が世間に広く知れ渡ってしまったからです。この「ウォシュレット」という商品名は、商標登録されているので、他の企業は使用することができません。同じく「シャワートイレ」というのは、同じく住宅設備メーカーのLIXILが商標登録している商品名です。
ですので、本来は温水洗浄便座という言葉を使った方が正しいのですが、一般的に「ウォシュレット=温水洗浄便座」といったかたちで認知されているので、このページでは、ウォシュレットという言葉を使って説明していきます。
ウォシュレットの種類
ウォシュレットには、大きく分けて貯湯式と瞬間式の2つに分けることができます。
貯湯式とは、その名の通り、洗浄に使う温水を一定量、タンクの中に貯めておいて、必要に応じてその中からお湯を使用する方法です。特徴は、瞬間式に比べると製品の本体の価格が安い一方、常にお湯を温めておかなければならないので、電気代が高くなってしまうことです。
瞬間式は、使用する時に水を瞬間的に温めてお湯を沸かす方法。その都度、温めているので、連続で使用しても、お湯がなくなる心配がありません。ただし、ウォシュレット本体の価格は割高になってしまいます。
使用方法
ウォシュレットは、他人が使用しているところを見る機会はほとんどないので、自分の使い方が合っているかどうかわからず、それぞれが思い思いの方法で使用していると思います。今回は、メーカーが発表している使用方法を紹介していくので参考にしてみてください。
まずはじめに、用を足し終わったらお湯で肛門を洗います。その後にトイレットペーパーで水分をふき取り、最後にもう一度、お湯で流し、乾燥させたらおしまいです。最初にトイレットペーパーで拭いてしまうと、便が括約筋のシワの部分に入り込んでしまうため、まずはお湯で流してしまいましょう。お湯の洗浄時間の目安は10秒程度。あまり長くお湯をあててしまうと粘膜がなくなってしまい、周囲が切れやすくなってしまうので注意が必要です。
メリット
では、ウォシュレットのメリットを紹介していきます。
トイレットペーパーで拭く回数を減らせる
ウォシュレットを使うと、ある程度、便をお湯が洗い流してくれるので、トイレットペーパーで何度も拭く手間を省くことが出来ます。また、力強く拭く必要もないので、肌を傷つける心配もなく、痔などの病気を抱えている人も患部に刺激を与えずに洗浄することが可能です。
感染病の予防につながる
人体に影響のあるウイルスは、便の中に含まれ、空気中を浮遊します。ですので、できるだけ便に手を近づけないことが予防につながりますが、ウォシュレットだと先に便を洗浄してしまうので、ほとんど便に手を近づけることなく用を足すことが可能です。
デメリット
それではデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか
自分の便を観察する機会が減る
ウォシュレットを使うと、トイレットペーパーに便がほとんど付着しないため、きちんと拭けているかどうか確認することが少なくなります。場合によっては、自分の便を一切、見ないまま水を流してしまうというケースも少なくありません。便には、血便など便によって自分の体調の変化に気づかせてくれるという役割があります。そのような機会がなくなると自分の体調が分からないということがあるので注意しましょう。
価格
ウォシュレットの価格は、貯湯式だと安いもので1万円台から購入することができ、瞬間式だと2万円台からとなります。ただし、先ほども説明しましたが、電気代は貯湯式の方が高くなるので、本体価格だけでなく電気代も計算しながら購入するのがおすすめです。
水漏れのリスク度合い
ウォシュレットは、一般的な洋式トイレのオプションのようなかたちになるので、ない場合に比べると、水漏れのリスクは当然、高くなります。しかも水周りにある電化製品で、貯湯式だと常に水が貯まっている状態なので、こまめに点検をするのがおすすめです。
つまりのリスク度合い
ウォシュレットが便器ではないので、つまりのリスクはほとんど変わりません。むしろ、ウォシュレットを使うことで、使用するトイレットペーパーの量が減るので、どちらかというとつまりのリスクは減少します。