一体型トイレのメリットとデメリット
これまで別々に備え付けられていた便器や便座、ウォシュレット、貯水タンクがコンパクトにまとめられた一体型トイレ。見た目がスタイリッシュで清潔感があり、人気のあるトイレの1つです。新築のマイホームに一体型トイレをつけようとしている人もいるのではないでしょうか。そこで今回は、一体型トイレのメリットとデメリットを一挙に紹介。良い部分だけでなく、短所も隠すことなく解説していきますので、一体型トイレを考えている人は参考にしてみてください。
一体型トイレとは
一体型トイレとは、便器と便座、貯水タンク、ウォシュレットが一体となったトイレのこと。特徴は、以前までそれぞれが独立していた各パーツが一体となっているので、全体の凹凸が少なく、掃除がしやすくなっています。また、貯水タンクが独立しているものよりも高さが低く、全体的にコンパクトになっているので、見た目がスタイリッシュ。清潔感があるのもポイントの1つです。タンクの上部に手洗いが付いているものと付いていないものがあるのは、一般的な洋式トイレと変わりません。
メリット
一体型トイレのメリットは次のようなものがあります。
コンパクトで掃除がしやすい
先ほども紹介しましたが、一体型トイレは、便器や便座、ウォシュレット、貯水タンクなどの各パーツが一体となっているので全体的にフォルムが滑らかでコンパクトな造りになっています。ですので、一般的な洋式トイレに比べて掃除がしやすくなっているのが特徴です。また、コンパクトなので、トイレの室内が広く感じます。
節水ができる
機種によって多少の誤差はありますが、節水の効果があるのも一体型トイレの特徴の1つです。大手トイレ設備メーカー、TOTOの一体型トイレ「GGシリーズ」の場合だと、洗浄に必要な水の量は、4.8リットルと削減。年間の水道代を1~3万円ほど安くできるでしょう。
手洗い器の有無を選ぶことが出来る
一体型トイレには、タンクの上部に手洗い器が付いているものと付いていないものがあり、トイレ室内の環境にかかわらず、自由に好きな方を選ぶことが可能。また、タンクの高さが独立しているものよりも低いので、子供でも使用しやすく便利です。
デメリット
一方、デメリットは以下の通りです。
故障した場合に全て交換することになる
デメリットとして真っ先に挙げられるのが、どこか一部が故障した場合に全て交換しなければならなくなるということです。便器が故障するというのは割れたりヒビが入ってしまうケースがほとんどなので、あまり起きませんが、便座のウォシュレットの部分は、経年劣化しやすいので、購入してから時間がたつと故障する可能性が高くなります。一般的なトイレのメーカー保証期間は、1~2年程度なので、最悪の場合は、3年で全部取り換えなければならなくなるということも。ですので、最近では、住宅メーカーの営業の方も、同じコンパクトなトイレとして知られるタンクレストイレを勧める傾向が強いようです。
価格
一体型トイレの価格は、安いものから高いものまで幅が広く、好みによって合うタイプのものを選ぶことが出来るのが長所の1つです。安いものだと5万円台から取り扱いがあり、高性能なものでは、20万円以上するものもあります。
水漏れのリスク度合い
一体型トイレは、一般的な洋式トイレよりも高性能なものが多いため、水漏れしにくくなっています。しかし、一体型トイレは、構造が複雑なものもあるため、水漏れが発生した場合に、自分で修理するのが難しいことが多く、専門の業者に依頼しなければならないことも少なくありません。また、メーカーの部品保存期間が過ぎてしまうと、代替の部品がなくなり、修理が出来なくなる可能性があるので注意が必要です。
つまりのリスク度合い
一体型トイレは、通常のトイレよりも使う水の量が少ない節水タイプのものが多く見受けられます。これは、緻密なトイレの作りになっていて、その作りを最大限に活用することで、流す水の量を少なくしています。ところが、時間がたつにつれて、流れる水の量が減ったりすることで、つまりが発生してしまうケースがあるので注意しましょう。