トイレの隙間汚れが発生する原因と対策
トイレの隙間汚れや臭いはトイレの掃除不足のサイン
トイレ掃除をしているのに、臭いが気になるという人もいるはず。その不快な臭いの原因は、トイレと床の隙間に溜まった汚れによるものかもしれません。
このページでは、トイレの隙間が汚れる原因をはじめ、隙間汚れの掃除に活用したいアイテムや掃除の手順、隙間汚れを防ぐ対策ポイントなどについて紹介しています。隙間汚れや気になる臭いとサヨナラしてトイレを快適に使用したいという人は、ぜひ参考にしてください。
トイレの隙間が汚れるのはどうして?
尿やホコリが溜まっている
トイレと床の隙間が汚れる主な原因は、尿の飛び散りやホコリといった汚れが蓄積しているためです。
同居人に立って用を足す男性がいる場合、尿が飛び散りやすいので要注意。便器と床の隙間に飛び散った尿は目に見えにくいので、掃除が行き届きにくく、汚れとして蓄積されます。また、トイレは湿気が溜まりやすい場所の1つで、湿気が床や隙間に落ちたトイレットペーパーの繊維や空気中のホコリと結合することで、汚れとなります。
隙間に溜まった汚れは見過ごされやすいため、意識的に掃除をするようにしましょう。
隙間汚れが不快な臭いの原因になることも…
トイレに飛び散った尿は強い臭いを持つアンモニアを発生させ、不快な臭いの原因になります。尿による汚れは湿気と反応するとさらに強い臭いを放つことがあるほか、繁殖したカビや細菌が汚れを分解する過程で臭いを発生させることも。そのため、トイレを快適に使用するには定期的な掃除と適切な対策が必須です。
トイレの隙間汚れに活用したいお掃除アイテム
100均で購入できるブラシ・ヘラ
トイレの隙間汚れの掃除に活用したいのが、100均ショップで購入できるブラシやヘラです。ブラシは隙間に溜まった汚れをかき出すのに便利で、ヘラは隙間の奥の汚れをかき出したいときにおすすめ。ブラシやヘラを使うときは、洗剤を溶かした水を隙間にかけて10分ほど置いておくと、汚れが落ちやすくなります。その後、ブラシやヘラで汚れをこそぎ落としましょう。
お掃除アイテムを自作する
100均ショップで購入できる材料を使って、お掃除アイテムを作るという方法もあります。たとえば、竹串にスポンジを巻きつければ、隙間掃除にぴったりの掃除ブラシが完成。ヘラにスポンジを貼り付けると、隙間掃除用ヘラを自作できます。また、古いクレジットカードやプラスチックのフタをヘラ代わりとして使用することも可能。自作のお掃除アイテムは、自分の使いやすいようにサイズや形を調整できるのが魅力です。
市販のお掃除アイテムを活用する
隙間掃除ブラシや隙間掃除用ジェルなど、トイレの隙間汚れに特化した市販のアイテムを活用するのもおすすめ。特に狭いスペースを掃除したいときは、トイレ用の隙間クリーナーが便利です。柔軟な素材でできていて隙間にフィットしやすい形状をしているので、トイレの隙間汚れの掃除に活躍してくれるでしょう。
尿汚れには、クエン酸スプレーが効果的です。スプレーを直接隙間に吹きかけて数分間放置することでクエン酸が汚れを分解してくれ、落としやすくなります。
トイレの隙間掃除の進め方
隙間掃除を始める前に用意する道具
トイレの隙間掃除を始めるにあたって、まずは必要な道具を準備しましょう。トイレの隙間掃除で用意したい道具としては、ブラシやヘラ、トイレ用洗剤やクリーナー、クエン酸スプレーなど。また、ゴム手袋や使い捨ての掃除シートも用意しておくのがおすすめ。隙間掃除を行う際は、トイレの臭いや使用する洗剤の蒸気が室内にこもらないように、窓を開けるか、換気扇を回してください。
そのほかにも、使用する洗剤やクリーナーに記載されている使用方法や注意事項などを確認し、必要に応じてマスクや保護メガネを着用しましょう。
トイレの隙間掃除の手順
トイレの隙間掃除では、まずトイレと床の隙間がどのぐらい汚れているのかを確認します。汚れがひどいときは、掃除を始める前にクエン酸スプレーなどを吹きかけて10分~15分ほど放置しておくと汚れを落としやすくなります。その後、専用の隙間クリーナーやヘラを使って、隙間に溜まった汚れを慎重にかき出していきましょう。このとき、力を入れすぎて便器を傷つけないように注意してください。
次に、ブラシを使って細かい汚れを掃きだしていきます。使用するブラシは隙間にフィットしやすい形状のものがおすすめ。最後に掃除シートやキッチンペーパーを湿らせて隙間を拭き取り、必要に応じて消毒スプレーを吹きかけたらトイレの隙間掃除は完了です。
トイレの隙間掃除の強い味方!クエン酸の効果
クエン酸は柑橘類や梅干しなどに含まれる酸味成分で、トイレ掃除に役立つさまざまな効果を持っています。クエン酸がトイレ掃除にもたらす効果としては、以下の通りです。
・便器の黄ばみ・尿石を溶かして落とす
・トイレの汚れ・臭いの除去
・便座の黄ばみを落とすなど
クエン酸がトイレ掃除に有効とされているのは、酸性の性質を持っているためです。
汚れの種類には大きく分けて酸性とアルカリ性の性質を持つ2種類があり、便器・便座の黄ばみや尿石、汚れや匂いの原因となるカビ・アンモニアなどはアルカリ性の性質を持っています。これらに酸性の性質を持つクエン酸を加えることで汚れの性質が中和され、汚れを溶かして落としやすくなります。
このようにクエン酸はトイレ掃除に役立つ性質を持っており、さらに塩素系漂白剤と比べて肌や目への刺激が少ないことから、隙間掃除に活用したいアイテムです。クエン酸を使用する際の注意点として、塩素系洗剤や漂白剤との同時使用は絶対にNG。塩素系洗剤と酸性のクエン酸が混ざることで塩素ガスが発生し、大変危険です。
【クエン酸溶液の作り方】
トイレの隙間掃除に使えるクエン酸溶液の作り方は、水500mlに対してクエン酸大さじ1~2杯(約15~30g)が目安。クエン酸の量は、汚れの程度に応じて調整しましょう。スプレーボトルに水を入れてクエン酸粉末を適量加え、よく振ってクエン酸を溶かしたら完成です。
スプレーボトルを使用することで、クエン酸を均一に吹きかけることができます。水垢や尿石が目立つ場所は、たっぷりと吹きかけるようにしてください。10分~15分ほど放置することでクエン酸が汚れに浸透し、分解を助けることで汚れが落ちやすくなります。
トイレの隙間汚れを防ぐための対策法
トイレの隙間汚れを防ぐアイテムの活用
トイレの隙間汚れを防ぐ専用のアイテムも販売されているため、それらを活用するのもトイレの隙間汚れの防止に効果的です。たとえば汚れが便器と床の間の隙間に入り込むのを防ぎたい場合は、シリコン製の隙間テープやスキマフィルなどを使用しましょう。これらのアイテム使用することで、尿の飛び散りやホコリの侵入を防げます。
そのほかにも、汚れ防止シートや特殊なマットをトイレの床に敷くのもおすすめ。汚れや水分を吸収してくれるほか、簡単に交換や清掃ができるので、汚れの蓄積や不快な臭いの発生を抑えられます。
定期的なトイレ掃除とメンテナンスが一番大事
トイレの隙間汚れを防ぐのに最も重要なポイントとなるのが、定期的なトイレ掃除とメンテナンスです。週に1度は専用のブラシやヘラを使用してトイレの隙間掃除を行うようにし、汚れが蓄積するのを防ぎましょう。また、トイレの隙間を埋めるアイテムや汚れ防止シートなどを使用する場合は、定期的に交換や清掃を行うようにしてください。
定期的にアイテムの交換や清掃を行うことでアイテムの効果を最大限に保て、トイレをより快適に使用できるようになります。
まとめ
トイレは1日に何度も使用する場所だからこそ、快適に使用できるよう清潔に保ちたいもの。ただ、隙間は掃除が行き届きにくいので汚れが溜まりやすく、放置すると気になる臭いの原因になります。トイレを清潔に保つためにも、定期的な隙間汚れの掃除やメンテナンスを行うようにしましょう。
ただ、素人ができるメンテナンスには限界があるほか、メンテナンスをしていても水漏れやつまりなどのトラブルが発生することがあります。トイレのメンテナンスやトラブルで困ったときは、トイレ修理に関する知識や技術を持った専門の業者に相談しましょう。トイレの修理や点検を行ってくれるほか、日頃の掃除やメンテナンス方法についてもプロの目線からアドバイスを受けられます。