【難易度・高】お湯で直す方法
緊急事態に自分でできる対処法をご紹介。業者に依頼しなければいけないケースも。
自分で直す お湯を使ったつまり解決法
ラバーカップを使って解決したのに、また水の流れが悪くなった…
頑固なつまりなのか、ラバーカップでは解決ができなかった…
このような場合、時間はかかるものの、つまったものをふやかしてから流すという方法があります。
お湯を使うワザになるのですが、くれぐれも熱湯ではなく、ぬるま湯を使用してください。熱湯を流し込んだ場合、便器が割れてしまい、さらなる被害が出てしまいます。
※別ページではお湯以外の方法でのトイレのつまりの解消方法を解説しています。
つまりをぬるま湯で取る・実践編
【ステップ1】ドアや窓を開け換気・材料を用意
換気をするため、ドアや窓を開けて準備してください。
続いて、材料を用意します。
【材料】
重曹1/4カップ
穀物酢1/2カップ
ぬるま湯 便器の半分くらい
【ステップ2】材料を便器に流し込む
できるだけ固形物を取り除き、重曹と穀物酢、手で触って熱いくらいのぬるま湯の順に便器に流し込みます。
穀物酢を流し込んだ過程で泡が立ちますが、これは二酸化炭素が発生する化学反応です。
【ステップ3】1時間ほど放置します
ぬるま湯を入れたあとは、1時間ほど放置するのですが、途中ラバーカップを使ってつまりが緩んでいるかを確認するといいでしょう。
数時間経ってもつまりが緩まないようであれば、便器のつまりではなく、配管や下水などのつまりの可能性もありますので、水道業者に相談した方が良いでしょう。
【ステップ4】直したあとは…
トイレのつまりが解消されたら、床を清掃するのはもちろん、市販されている除菌スプレーなどで除菌しましょう。もちろん、止水栓を開くのをお忘れなく!
便器に熱湯をかけるとどうなる?
2006年にテレビ番組でトイレの掃除方法として、お湯を使ったやり方が紹介されましたが、これにより全国で便器が割れるという事態が多発したことがありました。
このあと、TOTOなどのトイレメーカーでは、熱湯を使用しないよう注意を呼びかけています。
そもそも、便器は全て陶器でできています。陶器に熱を加えると膨張する特性があり、便器の表面にひび割れができてしまうのだとか。
お湯を使うなら、必ず「ぬるま湯」を使うようにしてください。便器が壊れると、修理業者にも直すことができませんし、便器の買い替えなんてことにもなりかねません。
こういったつまりには効果的
お湯でつまりを直すことができるのは、トイレットペーパーのような「溶けるもの」がつまっている場合のみ。お湯を投入することで、つまったトイレットペーパーをふやかして流れやすくします。
トイレットペーパーの代用品として使われやすい、ティッシュペーパーは水に溶けないので注意してください。緊急事態で使ったとしても、トイレに流さずゴミ箱に捨てるほうが無難です。
お湯はラバーカップのように即効性はありませんが、道具がなくても手軽にできる方法なので試してみる価値はあります。とはいえ、溶けるものにしか効果がないため、つまっているものがトイレットペーパーだと分かる場合にのみ使うと良いでしょう。
また、併せてラバーカップを使う場合に、使い方が間違っていて道具の効果をうまく発揮できない場合もあるので「ラバーカップ(すっぽん)の使い方のポイント」はチェックしておくと良いかと思います。
このつまりにはNG
お湯を使ってもつまりを解消できないのは、固形物がつまっている場合です。つまりの原因となる固形物は携帯電話やペン、オモチャなどが挙げられます。トイレで使う頻度が多い物だったり、子どもがいたずらで流したりしてしまうものだったり…。
固形物がつまった場合は、お湯はもちろん水を流すこともしてはいけません。無理やり流そうとすると、つまっているものをさらに奥まで押し込んでしまう結果になります。
つまりを余計に悪化させることになりかねません。つまりが悪化すると便器を外して固形物を取り除くという大掛かりな作業になります。
トイレは突然つまることが多く固形物が見えない場所に流れた場合、原因を特定するのはむずかしいでしょう。無理やり直そうとして状況を悪化させるよりも、できるだけ早い段階で水道修理業者に相談するのがおすすめです。そのほうが結果的に安上がりなることもありますよ。