トイレ修理業者の選び方

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トイレ修理業者はどうやって選ぶ?

トイレがつまった!修理業者を選ぶポイントとは

トイレ修理業者をインターネットで探そうとすると、さまざまな業者が検索にヒットして、どうやって選べばいいのか分からないという方も多いはず。トイレ修理業者を選ぶうえで、まずポイントとなるのは「給水装置工事主任技術者の有資格店」かどうか。また、24時間365日対応してくれるか、電話してから迅速に駆けつけてくれるか、料金や対応エリア、深夜・祝日の対応に追加費用が発生するかどうかを確認しましょう。

このページでは、そのほかにも修理業者を選ぶうえで、押さえておきたいポイントを紹介します。

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トイレ修理業者を選ぶポイント

トイレの修理業者選びで失敗しないための主なポイントは、「水道局指定工事店かどうか」「PL保険に加入している」「作業前に見積もりを提示してもらえる」「クーリング・オフの適用が明示されている」「現場スタッフへの研修・教育を徹底している」の5つです。それぞれのポイントについて、詳しく見ていきましょう。

水道局指定工事店かどうか

トイレのつまりに対応してくれる水道業者を探していると、「水道局指定工事店」という記載を目にすることがあるでしょう。水道局指定工事店とは、水道法で定められた基準に対して適切な水道工事ができると各自治体の水道局から認定を受けた業者のことです。

指定制度が設けられている理由としては、家庭内の給水管が不適切な構造や材質で修理された場合、安全な水道水を供給できず、公衆衛生上の大きな被害が発生するため。そうならないように、法律・法令で定められた基準で適切に水道工事ができる業者を指定工事店として認定しているのです。

水道局の指定を受けるには厳しい審査に合格する必要があるため、信頼できる業者かを判断するポイントとして水道局指定工事店かどうかを確認するようにしましょう。水道局指定工事店かどうかは、水道業者のホームページや広告、または自治体のホームページで確認することが可能です。

そのほかにも、水道局指定業者と非指定業者では、対応できる工事にも違いがあります。

【水道局指定業者(指定給水装置工事事業者)のみができること(上水道)】

・給水管や水栓の新設工事

・給水管の種類の変更や経路・水栓の増設などの改造工事

・給水管や水栓の撤去・修繕工事

【非指定業者でもできること(上水道)】

・蛇口・パッキンの交換

【水道局指定業者(指定排水設備工事事業者)のみができること(下水道)】

・排水設備に関する新設・増設・撤去・構造変更

・トイレを汲み取りから水栓にする改造工事

【非指定業者でもできること(下水道)】

・トイレ掃除

・トイレ交換

・給水管・排水管の交換を伴わない軽度なつまり・水漏れの修理

水道局指定業者じゃなければできない工事を非指定業者が行った場合、水道を止められるなどのペナルティを受ける可能性があるので注意しましょう。

PL保険に加入している

PL保険(生産物賠償責任保険)は、工事業者等が行った工事結果が原因で他人をケガさせたり、他人の物を壊したりした際に、事業者が法律上の賠償責任を負担して損害を補償する保険です。万が一の工事ミスでトラブルが発生した場合、トイレ修理業者がPL保険に加入していれば、原状復旧に必要な費用を保険金で負担してもらえます。

PL保険への加入は、工事業者として仕事に責任を持つという姿勢の表れとも言えるため、安心して依頼できるポイントです。

また、PL保険への加入のほかに、工事保証が設けられているかも確認しておきましょう。なぜならPL保険は工事中や工事直後しか保険が効かず、それ以降に発覚した工事ミスに対しては業者の賠償責任を追求できないからです。工事保証が設けられている業者なら、PL保険が適用されないトラブルでも保証期間内であれば対応してもらえます。

工事保証の期間は業者によって異なるため、そちらもあわせて確認しておくと良いでしょう。

作業前に見積もりを提示してもらえる

トイレ修理を含む工事は専門的な知識が必要となるため、知識や情報を持っていない依頼者からすると、適正な工事や費用というのがなかなか把握しづらいものです。ついつい業者任せにしがちですが、業者のなかには不必要な工事をしたり、追加料金のかかる工事を勝手に進めて高額な費用を請求したりする悪質な業者も存在します。

費用に関するトラブルは非常に多いため、作業前に必ず見積もりを提示してもらうようにしましょう。見積もりを事前に提示してもらい、工事内容や費用の説明にあいまいな部分がないかを確認したうえで、依頼を検討することが悪質な業者に引っかからないポイントです。見積もりを依頼する際は、出張料や見積もり料がかからないかも確認しておくことをおすすめします。

トイレ修理は自宅に業者をあげて工事をしてもらうことになるので、会社やスタッフの詳細をきちんと明示してもらえるかどうかも、信頼できる業者かどうかを見極める要素です。きちんとした業者なら、作業スタッフの名刺を提示して素性を明らかにするなど、顧客に安心してもらうための配慮が行き届いています。

会社や作業スタッフの情報を提示する姿勢に不安を感じるような業者であれば、別の業者を検討したほうが良いでしょう。

クーリング・オフの適用が明示されている

以下の条件に該当する場合は、クーリング・オフが適用できる可能性があります。

・見積もりで呼んだ業者とその場で契約した

・契約書を交わしてから8日以内

・広告等の表示と実際の請求額が大きく異なる

事業所や営業所で契約した場合は、クーリング・オフが適用されないので注意しましょう。

業者のなかには「すぐに修理しないと大変なことになる」と依頼者の不安をあおり、契約を急かすことがあります。トイレ修理に関する専門的な技術や知識がない依頼者にとって、業者が提案する作業の内容や料金が妥当かどうかは判断が難しいでしょう。契約を急かされたり、高額な作業を次々と提案されたりなどで少しでも不安を感じた場合は、プロが言うことだからと無理に契約しようとせず、作業を断るようにしましょう。

また、クーリング・オフが適用されるかを確認してから、契約することも大切です。条件を満たしているのにクーリング・オフはできないと言う業者は、悪質な業者の可能性があるので注意してください。業者とトラブルになった場合は、最寄りの消費者生活センターなどに相談するようにしましょう。

現場スタッフへの研修・教育を徹底している

トイレ修理は業者を家にあげて対応してもらうことになるので、どんな人がくるのか不安に感じている方もいるでしょう。きちんとした業者であれば安心して依頼してもらえるように、現場スタッフへの研修・教育を徹底しています。挨拶や礼儀・マナーに関する研修・教育もしっかりと行っている業者なら、丁寧な説明や対応を期待できます。

研修・教育の実施の有無は業者の公式HPで確認するか、電話で問い合わせましょう。業者によっては外部の業者に工事を委託しているケースもあるので、外部業者への指導も徹底されているか、あわせて確認しておくと安心です。

業者選びで重要となる「給水装置工事主任技術者」とは

トイレ修理を依頼する業者を探すうえで、信頼できる業者かを判断する際の重要な要素となるのが「給水装置工事主任技術者」の有資格者が在籍しているかどうかです。どのような資格なのかについて解説します。

給水装置の設置から撤去・変更までを行える国家資格

給水装置工事主任技術者は、給水装置の設置をはじめ、撤去や変更までを行える国家資格です。給水装置とは、配水管から清潔な水を家庭へ運ぶのに必要な装置全般を指します。給水装置の新たな設置や老朽化に伴う工事は、給水装置工事主任技術者の監督下でないと行なえません。

また、給水装置工事を行うには、各自治体の水道事業者から給水装置工事を適正に施工できる業者として認められ、指定給水装置工事事業者の指定を受ける必要があります。指定給水装置工事事業者の指定を受けるには給水装置工事主任技術者の選任が必須となるため、水道業界においてなくてはならない存在です。

給水装置工事主任技術者の主な仕事内容

給水装置工事主任技術者の職務は以下の通りです。

・給水装置工事に関する技術上の管理

・給水装置工事の従事者への技術上の指導監督

・給水装置の構造および材質が水道法の規定に基づく政令で定められた基準に適合しているかの確認

・そのほか厚生労働省令で定められた職務

・水道事業者との給水装置工事に関する連絡・調整

給水装置工事主任技術者の主な仕事は、給水装置工事の計画や現場の指導監督です。施工前の調査や計画書の作成、現場作業者への指導監督など、給水装置工事の工事がスムーズに進むように調整を行う役割を担っています。また、給水装置の設置後も、水道事業者が行う検査への立ち会いが必要です。

そのほか、配管の老朽化が進行していないか、亀裂や破損がないかなどの定期メンテナンスも、給水装置工事主任技術者の監督の下で行われます。私たちが安心して水道水を利用できるのは、清潔な水を届けられるように給水装置工事主任技術者が技術や安全に問題がないかの管理・指導監督を行なってくれているためです。

給水装置工事主任技術者の受験資格

給水装置工事主任技術者の資格を取得するには、毎年行われる給水装置工事主任技術者試験を受験し、合格する必要があります。ただし、誰でも受験できるわけではなく、給水装置工事に関する3年以上の実務経験が必須です。

公益財団法人 給水工事技術振興財団によると、平成9年度~令和5年度まで過去27年分の合格率の平均は36.6%(※)とのこと。難易度は少し高めで、かつ3年以上の実務経験が必須になることから、給水装置工事に関する知識・経験を有しているかどうかの判断基準にできます。

※参照元:公益財団法人 給水工事技術振興財団

指定給水装置工事事業者を選ぶメリット

給水管・排水管の交換を必要としない軽度な水漏れやつまりなら、各自治体の水道局から指定給水装置工事事業者の指定を受けていない業者でも対応できます。そのため、費用を抑えるために安くやってもらえる非指定業者に依頼したいと考える方もいるでしょう。

ただ、水回りのトラブルは修理している過程で予想外の原因が見つかったり事態が悪化したりすることもあり、非指定業者だと難しいトラブルには対応できないことも。そうなると改めて指定業者を探して依頼する必要があるため、余計な手間や出費がかかってしまいます。

指定給水装置工事事業者なら給水装置工事主任技術者による技術上の管理や指導監督が行われているので、難易度の高いトラブルでも対応可能です。そのため、はじめから指定給水装置工事事業者を選んでおけば、スムーズに修理を進めてくれるというメリットがあります。

また、指定給水装置工事事業者の指定を受けるには、適切な工事を行うのに必要な機器を有していて、欠格要件(破産者や不正・不誠実な行為をする恐れがあるなど)に該当しないことなども条件に含まれます。水道業者としての技術や知識はもちろん、設備が揃っているか、経営面に問題がないかも問われるため、指定給水装置工事事業者の指定を受けているということはあらゆる面で自治体からお墨付きをもらった業者とも言えます。

指定給水装置工事事業者の条件は全国で統一されているので、地方であっても一定の技術レベルが保証されているのは大きなメリットと言えるでしょう。

まとめ

トイレのつまりや水漏れなどの修理を業者に依頼する際、なるべく費用を抑えたいと考える方は多いはず。ただ、安さだけで選んでしまうと、工事の品質が良くなくて施工後に不具合が発生したり、不必要な工事を追加されて高額な費用を請求したりする悪質な業者に引っかかってしまうことも。修理業者の選び方を押さえておけば、そういったトラブルを回避できます。

ついつい料金にばかり目を向けがちですが、安心して修理を任せられる有資格者が在籍しているかは重要なポイントです。そのほかにも、ここで紹介している業者選びのポイントを参考にしながら、信頼できるトイレ修理業者を探してみてください。

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