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トイレつまりを重曹で解消する方法
重曹とお酢を使った詰まり解消法
みなさんは、トイレが詰まった場合、どのようにして詰まりを解消しますか?ラバーカップ(スッポン)を使ったり、大量のお湯を便器に流してみたりして、それでもダメな場合は、専門業者に依頼するという人も多いのでは?今回、紹介するのは、重曹とお酢を使って詰まりを「溶かして」を解消する方法です。手順は、とても簡単。一度試してみてはいかがでしょうか。
なぜ重曹とお酢で詰まりを解消できるのか
まず初めに、なぜ重曹とお酢で詰まりが解消できるのかという仕組みについて説明します。簡単に言うと、「炭酸ガスを発生させて詰まりの原因を分解させる」ということ。重曹の性質は弱アルカリ性で、一方、お酢は弱酸性の性質を持っています。この二つを混ぜ合わせると二酸化炭素の泡が大量に発生し、この発生した泡が炭酸ガスです。この炭酸ガスは、トイレ詰まりの原因になりやすい、トイレットペーパーや尿石、排泄物などを分解して溶けやすくする性質があります。この炭酸ガスの性質を活かして、詰まりを解消するのです。だから、詰まりの原因がトイレットペーパーとわかっている場合や、原因が分からないけど急に詰まった場合には試してみる価値があります。逆に、スマートフォンや時計、おもちゃなどの固形物を落として、トイレを詰まらせた場合は、いくら重曹とお酢を使っても溶けることはないので、詰まりを解消することはできません。
事前に準備しておくもの
作業に取り掛かる前に準備しておくものは、重曹、お酢、お湯の3つだけ。重曹は、ホームセンターやドラッグストアで市販されているもので問題ありません。お酢も、普段、料理に使っているものを使いましょう。分量は、重曹が150g、お酢100ml、お湯は、便器の半分ぐらいたまる量があれば十分です。
もしもお酢を切らしている場合は、クエン酸を代用品として使うことが可能。注意しなければならないのはお湯の温度です。一般的な便器は、陶器で出来ているので、急に熱湯をかけると割れてしまう可能性があります。ですので、使用するお湯の温度は、40~50度ぐらいを目安にして下さい。
詰まり解消法の作業手順
それでは、作業の手順を紹介していきます。最初に便器内の水をできるだけくみ取りましょう。理由は、後でお湯を入れた時に水が残っていると温度が下がってしまうからです。灯油を入れる時に使うポンプを使うと簡単にくみ取ることが出来るのでおすすめ。もしポンプがない場合は、後で捨てやすいように牛乳パックなどを使いましょう。
便器の水をくみ取ったら次は、準備したものを順に入れていきます。順番を間違えると洗浄効果が減少してしまうので注意が必要。投入する順番は、重曹、お酢、お湯の順です。
これらの材料を投入し終わったら、1時間ほど放置します。重曹とお酢が混ざって発生した炭酸ガスが詰まりを溶かしてくれているはずです。
1時間たったら後は水を流すだけで終了。詰まりが解消されていると、いつも通りに水が流れます。もしラバーカップ(スッポン)を持っている場合は、水を流す前に何度かやるとより詰まりが解消されやすくなるのでおすすめです。
詰まりが直らない場合は水道業者に連絡
もし流れない場合は、トイレットペーパーや排泄物などではなく、スマートフォンや時計などの固形物が詰まっていると考えるのが自然です。重曹とお酢を使っても詰まりは解消されないので、別の方法で固形物を取り出すことを考えましょう。または、専門の水道業者に連絡に連絡するのがおすすめです。最近は、全国各地を網羅している業者や365日24時間対応してくれる会社もいくつかあるので、調べて電話をしてみると良いでしょう。
詰まりの解消を業者に依頼した場合の費用は、詰まりが軽度の場合は、7,000円~15,000円ぐらいで修理してもらえますが、重度の詰まりになると便器を取り外さなければならないケースも。このような作業が必要な場合は、15,000円~30,000円ぐらいかかってしまうこともあります。ある程度の大まかな概算額は、電話で相談した時に教えてもらえるので、金額が高くないか不安な時は、電話をした時に聞くようにしましょう。
まとめ
トイレットペーパーや排泄物などトイレに流しても良いものが詰まった場合には、重曹をとお酢を使うと解消することができます。ラバーカップやパイプクリーナー、ハンガー、ペットボトルなどを使って作業をするよりもとても簡単なので、試してみる価値はあります。
しかし、一番良いのは、トイレの詰まりが起きないこと。そのためにも、普段からトイレやタンクのメンテナンスを行う習慣を身に付けておきましょう。